Synology -> Googleフォトの代替 SynologyのNASを使ってみる
Googleフォトの容量無制限サービス
2021年の5月です。
Googleフォトでは「高画質」であれば容量無制限で画像を保存できていましたが、6月からはGoogleアカウントのストレージ枠内でしか無料では保存できなくなります。
Googleアカウントの利用可能なストレージ量
自分が利用できる容量はGoogleドライブの画面で確認できます。
自分の場合は17GB中9.1GB使用しているので、残り7.9GBとなっています。
一般には利用可能サイズは15GBです。
17GBあるのは、以前、セキュリティ診断を受けることでGoogleドライブの容量が2GB無料で追加されるというキャンペーンがあり、その時にセキュリティ診断を受けた事によるものです。
Googleの保存容量の購入、費用
6月から、Googleフォトへ保存すると、このストレージ枠が利用されます。17GB使い切ると「保存容量を購入」しなければ保存ができなくなります。
容量 | 月額 | 年額(前払い) |
15GB | 無料 | 無料 |
100GB | 250円 | 2,500円 |
200GB | 380円 | 3,800円 |
2TB | 1,300円 | 13,000円 |
100GB以上の有料プランでは「家族とのプラン共有」ができるようになります。
年額2,500円や3,800円で家族で収まるのであれば検討の余地もありそうに思いますが、過去10年間の画像サイズは200GBを超えており(今よりも低解像度であることも含めて)、今後もやがては200GB(年額3,800円)を超えると考えられます。
Googleフォトに保存されている画像枚数の確認
Googleにログインしている状態で、ダッシュボードを確認します。
フォトを見ると、保存枚数が確認できます。
以前は枚数が表示されてました。100,000枚を超えた事で表示が変わったのかもしれません。沢山あるということはわかりました。
SynologyのNAS(ナス)
Googleフォトはネットワーク上のGoogleのストレージに画像や動画を保存するサービスです。同じようなことができれば代替は可能になります。
NAS(Network Attached Storage)は、ネットワークに接続されたストレージ(データ保存用のディスク)で、コンピュータが不要で単体で使用できます。ネットワークHDDなんて呼ばれたりします。
コンピュータが不要と言っても中身はコンピュータそのもので、それをユーザーが(あまり)意識しなくても、また、専用のデバイス(キーボードやディスプレイ)が不要で使えて便利です。
Synologyはメーカー名です。台湾の会社です。
やりたいことは、iPhoneで撮った写真をバックアップ(簡便に、可能なら自動で)することです。
SynologyのNASを選択したのは、アプリが揃っていてGoogleフォトのように使えるように思えたからです。
導入所感
NAS 費用、総額3万円近く DS120J + HDD 1台
コストだけでGoogleフォトの代替を考えるなら、Googleの保存容量を購入して様子を見るのもありだと思います。
既にAamzonのプライム会員なら、Amazonフォトへの移行が一番だと思います。
実際、さかなさん(つれあい)は、Amazonフォトへ移行しました。Amazonフォトは写真のみ無料。家族アカウントを5つまで作れます。
バックアップに関しては、予定通りの事が行えてます。
MomentsというアプリをNAS及びiPhoneにインストールして確認してます。
iPhoneの画像は19,000枚ほどで、5月4日からアップロードを始めて、5月9日がアップロード完了です。アップロードはWiFi接続時だけなので、1日24時間換算ではありませんが、見ていても早い感じはしません。
アップロードに時間がかかる理由は幾つかあって、まず、買った製品のスペックが低いこと、アップロード中はCPUリソースが100%に張り付いてました。
また、この低いスペックで画像のアップロード時に幾つかの処理が行われていて、「生成進行中」となっているのですが、5月9日のアップロード完了時点で30数%、まだ何日か掛かるかもしれません。
画像の枚数は減っていっているので、「残り処理枚数」になるようです。
家族みんなで使うにしても、一人ずつ終わらせて行くしか無い感じです。
5月13日に確認したら終わっていたようです。12日に見た時はまだ62%だったのですが、唐突に終わった印象です。9日間かかりました。
Googleフォトには10万枚以上の画像がありますが、これを移してくるのはそのうち日を改めます。
iPhoneで写真を撮って、日に数枚〜数百枚程度ならなんとかなるかなという印象です。
パソコン側の使用感
Googleフォトと同じようなWEB画面で画像が管理できます。
生成処理が完了していない間は、一部の画像ではクリックしても表示されませんでした。
生成進行が終わった後は、サムネイルのクリックで画像が表示されるようになりました。
ただし、編集は画像の「向きの変更」しかできません。
せめてトリミングが欲しいところです。
ローカルネットでの操作にも関わらず、もたつき感があります。アプリによるものかハードのスペックによるものかは判断できていません。
このもたつき感と呼んだものは、スクロールしていった時にサムネイルが表示されるまでに時間がかかるという意味なのですが、使えば使うほどこの遅さはストレスです。せめて直近の一月分はサクサクと表示されてもらいたいところですが、なかなか表示されず作業が中断されます。
OS(DSM)のバージョンアップで早くなることを期待します。
購入製品 DS120J
購入製品はSynologyの中でも一番Lowスペックなモデルになる、DS120Jという1ベイ(HDDが一台だけ組み込める)製品です。
当初はDS220jという2ベイ製品を考えていて、こちらの方がCPUスペックも高く、DS120JのUSBが2.0仕様に対し、DS220jは3.0でしたし、2ベイで拡張性もあったのですが、予算でDS120Jになりました。
何せ、既に5月になっているので、背に腹は変えられない状況です。
USB接続でのバックアップの想定してHDDも考えていたのですが、こちらもキャンセルです。本体のHDDは東芝製でNAS用、6TBのHDDにしました。
動作音ですが、画像のアップロード時のみうるさいです(かなりうるさい)。もともと、この東芝のHDDは静音なタイプではないような書き込みを見ていたのですが、ファイルのアップロード時とかはそれほど音はしないので残念です。
Googleフォトで便利な顔でのグループ分けもDS220jではできるようなのですが、DS120Jではできませんでした。多分、CPUスペックと思われます。
タイミングも悪く、昨年の12月頃からすると、NASもHDDもだいぶ値上がりしています。
コロナ禍で半導体不足が言われています、その影響かもしれません。
これから、つれあい、娘のアカウントを作って、バックアップ環境を作っていく予定です。でも、一人ずつ進めるのが無難なようです。
試したいこともいろいろあるのですが、如何せん非力です。
普段使っているパソコンがMac AIRの128GBモデルなので、本来のNASとしても使いたいのですがいろいろ同時にやるとストレスになりそうです。
この製品は、完全に「気の長い人向け」の「パーソナル製品」と考えます。
早いうちにバックアップ環境を作る予定(USB接続のHDDで)でしたが、上位機種を買ってしまいそうな雰囲気です。
設置
設置は、硬質ゴム+耐震ジェルの上に本体を設置しました。
2011年3月11日の東日本大震災の後には、こんな仕様になりました。
……嘘です。ウチのデスクトップPCは左右が書類などで固定されているので直置きです。
SynologyのこのNASに限り、現在はちょい置きで不安があったので家にあったもので設置しました。硬質ゴムも、耐震ジェルも東日本大震災の後に手に入れておいておいたものです。
硬質ゴムは両面接着で、SynorogyのNAS本体を揺すっても倒れる心配はありません。
HDDも昔ほどナーバスでは無いのでぶっ飛ぶこともないかと思います。
最初に買ったHDDは、20MB。20MBだよ、おい、どーする。
20万円しました。20万円だよ、おいおい。(PCにまだHDDが入っていない時代でこれは外付け。HDD搭載のノートPCが100万越えの値段でした)
今じゃ、6TBで1万5千円でブーブー言ってる。
どれだけ貧乏になったんだよ!。ってそこじゃないだろ( ^o^ )ᕗ。
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