AMD ソケットAM4 チップセット500シリーズ(X570,B550,A520)一覧比較、機能まとめ

AMD ソケットAM4 チップセット 500シリーズ 比較パソコン
AMD ソケットAM4 チップセット 500シリーズ 比較

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写真は2012年の自作PC(ASRock Z68 Pro3-M)

このページはAMDのプロセッサー用ソケットAM4について書いてあります。
最新のソケットはAM5です。こちらをご覧ください
この記事は 2023年3月に書き起こしています。状況の変わっている話も含みますがお含み置きください。

AMD ソケット AM4 (Socket AM4)とは

AMD「ソケット AM4」は、AMDのプロセッサー(CPU)ソケットの名称。
2016年9月に導入され、それ以前にあったAM3+、FM2+、FS1b というソケットから AM4 という単一のプラットフォームに置き換えられました。
今後はソケット AM5へ徐々に切り替わります。

ソケット毎のピン数、互換性

Socket FS1b : 721pin(AM1プラットフォームのソケット)
Socket AM3+ : 962pin
Socket FM2+ : 906pin
Socket AM4 1331pin [PGA (Pin Grid Array)]
Socket AM5 1718pin [LGA (Land Grid Array)]
ソケット間に互換性はありません。
ex.ソケットAM4用のCPUをソケットAM5にさしても動作しません。
そもそもで言えば、ソケットAM4はピンを差し込みますが(CPUにピンが出ている)、AM5にはピンがなくランドと呼ばれる接点になります。

AMD Chipsets(チップセット) 500シリーズ

ソケット AM4対応チップセットとしては、300シリーズ、400シリーズと続く3世代目になる500シリーズ。
これを書いている2023年3月現在、ソケット AM5 対応の チップセット 600シリーズが発売されています。
ソケットAM5 対応のCPUは、Ryzen 5 7600X BOX の約33,000円からとなります。また、メモリもDDR5となり、こちらも値がはります。
コンピューターにパワーを求める向きには、ソケット AM5 対応のチップセット 600シリーズが気になるでしょうが、このページでは、廉価にパソコンを組み立てたい、買いたい向けの内容でまとめます。自分が組み立てる予定のPCがコスパ良く安くというだけです。

AMDのチップセットには、X999、B999、A999と、Xから始まるもの、Bから始まるもの、Aから始まるものとがあります。
Xはハイエンド、全部入り、ゴージャス。
Bはスタンダード。
Aは必要最低限な仕様となっています。
(何がスタンダード、何が必要最低限かはPCに求めるもので変わります)
チップセット 500シリーズでは、
X570
B550
A520
がラインナップされています。

予算があってパソコンにお金をかけることを厭わないのであれば、チップセットにX670E のマザーボードを買い、ソケット AM5のパワフルなCPUを買うのが宜しいです。
実際のところ、後からスペックアップすることを考えるよりは、買い替えた方が間違いはありません。
組み合わせるCPU、メモリ、グラボにあったチップセットを選ぶのが無難です。

それぞれのチップセットの仕様を見ていきます。

PCIe(PCI-Express) グラフィックスとNVMeのサポート

PCIeは、PCI-Expressの略名称。
PCI-Expressは、CPUやチップセットが他のデバイス – グラフィックスボード(グラボ、GPU)やストレージ(m2、SSD等)、その他(サウンドカード等)とデータをやり取りする通路。

以下の値は、「ダイレクト・プロセッサー PCIe」です。
AMD公式 – AMD ソケット AM4 チップセット 仕様
「ダイレクト・プロセッサー PCIe」の説明が見当たらないのですが、CPUから直結するPCIeという理解、PCIeはチップセット側からも出ています。

ブロック図を見ると、グラフィックやNVMeはCPUから直接出ていて、チップセットを経由していないように見えるのですが、マザーボードの仕様と照らしてみるしかありません。

仕様・比較

グラフィックスとはその名の通り、GPU(Graphics Processing Unit)ボードの接続スペック。
グラフィックボード/ビデオカードは、PCIeスロットと呼ばれるところに刺します。
1×16/ 2×8は、16レーンが1つ or 8レーンが2つの組み合わせ。
レーンは、PCIeの通信経路の1組で、複数を束ねて大量のデータを通信するようになります。
1レーンの通信速度は世代で異なります。
PCIe®4.0:16Gbps
PCIe®3.0:8Gbps
スペック的には以下になります。

グラフィックス仕様NVMe
レーン数
PCIe®世代
X570(1×16 or 2×8)
256Gbps x1 or 128Gbps x2
1×4PCIe®4.0
B550(1×16 or 2×8)
256Gbps x1 or 128Gbps x2
1×4PCIe®4.0
A520(1×16)
128Gbps x1
1×4PCIe®3.0

ただし、Radeon グラフィックスを備えたCPU(A シリーズと Ryzen プロセッサー)では、グラフィックボード/ビデオカードが 1×8 PCIe®3.0に制限されます。

NVMe は、ストレージ用 データ伝送量 – 仕様・比較

NVMe(Non-Volatile Memory Express)とは、(フラッシュ)ストレージのために最適化された通信プロトコルの名称です。
ちなみに、M.2は、SSDの接続端子について定めた規格の名称。
仕様は「1×4」となってますが、対応するPCIe®世代から、以下のようになります。
これは、チップセットの仕様で、マザーボード側で2つ目のM.2を用意することもあります。

NVMe
X57064Gbps(8000MB/s) x1
B55064Gbps(8000MB/s) x1
A52032Gbps(4000MB/s) x1

bps(bits per second)は、1秒間の伝送レートで、ビット数。
G=ギガ、M=メガは、B=バイト、情報の単位。
bit(ビット)は2進数の1桁。1Byte(バイト)は8ビットとなっています。
1Gbpsは、1000Mbpsなので、64Gbpsは、64000Mbps=(64000/8)=8000MB/sが上限となります。

PCIe®レーン 数 – 仕様・比較

合計/使用可能PCIe®世代
X57044/36PCIe®4.0
B55038/30PCIe®3.0
A52034/26PCIe®3.0

B550では、グラフィックスとNVMeのみPCIe®4.0になります。
「使用可能な PCIe レーン」 は、Ryzen プロセッサーと同時に使用できるチップセットとプロセッサーからのグラフィックス、NVMe、および GPP PCIe® レーンの合計として定義されてます。
GPP(General Purpose Port) は、汎用ポートといったもの。
マザーボード側で2つ目のM.2を用意するような場合、このGPPが使われることになるので、PCIe®世代が適用されます。

USB数、SATAポート数 – 仕様・比較

合計USBUSB 3.2 Gen2SATAポート
X570161214
B5501468
A5201356

USBはキーボードとマウス、スピーカーとかが繋げればいいのですが、人によっては、沢山欲しいという人もいます。
昔はCOMポート(RS-232C)と呼ばれるシリアル(信号)ポートがあって、モデムとか繋いでました。
ちょっとした回路を作成する場合でも、COMポートはよく使われていたと思いますが、いまのパソコンにはシリアルポートはなく、みんなUSBに変わっているのだと思います。こういう人達はUSBを一般の人よりも多く必要としています。

SATAポートは、第3世代の「SATA3」または「SATA6.0」と呼ばれ、HDDやSSDを繋げます。
データ転送速度の理論値は最大6.0Gbpsです。
6000Mbps=750MB/sとなりますが、実効転送速度は600MB/s程度です。

オーバークロック対応 – 仕様・比較

オーバークロック対応
X570
B550
A520

オーバークロックして楽しみたい方向け情報。

AMD チップセット(Chipset) 500シリーズ まとめ

最終的には、マザーボードがチップセットからどのように機能をまとめて(提供して)くるかによりますが、CPUによって、ある程度の機能制限はかかります。
CPU側のコネクトが、PCIe®4.0であればよし、PCIe®3.0であれば、CPUとチップセットのコネクトはPCIe®3.0になります。

先述したようにPCに求めるもので要求スペックは変わります。
チップセットだけでは機能は決まらず、マザーボードの実装で変わります。
PCに求めるものがアヤフヤな場合、予算が許すならフルスペックのX570にしとけばよし。次点でB550。求めるスペックに叶うならA520で良いでしょう。
以下ではCPUから組み合わせるチップセットを考察してみます。

AMD チップセット 500シリーズに組み合わせる CPU

先に結論を言えば、A520に組み合わせるCPUは、
Ryzen 5 5700G
Ryzen 5 5600G
Ryzen 5 5500
開発コードネーム、Cezanne(セザンヌ)のもの。
PCIeが3.0でCPU、チップセットが揃って無駄がありません。
もしくは、それ以前の互換CPU(持っているなら)

B550は、どのCPUでもカバーしますが、先述のCPUだと機能的に無駄が出ます。
あえて挙げるならば、TDP65Wの、
Ryzen 7 5700X
Ryzen 5 5600X
Ryzen 5 5600
が妥当かと。

X570もB550同様。
Ryzen 9 5950X
Ryzen 9 5900X
Ryzen 7 5800X3D
Ryzen 7 5800X
これらのCPUを選ぶなら、X570が無難。

組み合わせるCPUは、主にAMD Ryzen 5000シリーズになりますが、AMD Ryzen 3000シリーズ プロセッサーから互換性があるとされてます。
ただし、Radeon™ グラフィックス搭載AMD Ryzen™ 3000 シリーズ プロセッサーはX570のみ、B550、A520は不可です。

CPUについて詳しくは、AMD CPU Ryzen 5000シリーズ(AM4) ラインナップ比較、違いをご覧ください。

マザーボード ラインナップ 比較・違い ASRock(アスロック) 編

ASRockのAM4対応mATXマザーボード ラインナップ

Intel(インテル) チップセットの状況

Intel(インテル) チップセットもまとめました。
チップセット(プロセッサー)が、DDR4とDDR5の両対応になっています。
マザーボードの仕様でDDR4マザーであったり、DDR5マザーであったりします。
ストレージは、PCIeがGen4 が基本です。高価格マザーはGen5 対応みたいですが実装方法がよくわかりません。
Intel ソケットLGA1700 チップセット600、700シリーズ 一覧比較、機能まとめ

PC 自作 久しぶり過ぎて 昨今の状況不明

2023年4月には、PC(Windows)を一台新調予定。
その為の下調べ。
趣味で自作というわけではなく、同じ予算なら、スペックがややいいものになる。という程度。
昔は、メーカー製の方が安かった。acerやgateway、dellやhpのPCを使っていた時もあります。
(めっちゃ昔話ですみません)
流通が良くなって、それぞれのパーツの値段が手頃となった頃から、家のパソコンは自作PCとなりました。
新調する古いPCのスペックは、
Intel Core i5-2500 3.3GHz
プロセスが32nm、2013年製造終了
メモリーがDDR3で動作周波数1333
16GBで運用
グラフィックス内蔵でグラボ無し
HDDからSSD換装(当初は64GB SSDの2枚でRAID 0)、その後、まともな容量のSSDへの換装と長く使ってきました。
まだ普通には(気長に)動作しますが、流石にもう良いかな、十分に働いてくれました。
(電源を使い回すつもりだったけど、どうだろう)

最近の事が全くわからないので、浦島太郎状態。
調査・確認から。

自作機は、B550 + Ryzen 5 5600となりました

ASRock AM4(チップセット500シリーズ) mATX マザーボード機能一覧 DIY購入品

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