RX100 シリーズ比較・違い SONY サイバーショット コンパクトデジカメ ハイエンドコンデジ

SONY RX100 初代 M5A諸々
SONY RX100 初代 M5A

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買い替え検討資料のまとめ

愛用のサイバーショット RX100(初代)のUSB端子がデータ通信しなくなりました。
SDカードをα33(発売日は2010年9月10日、どっちもどっちの古さ)に差し込んで、データをNASにあげてます。

買い替えを検討するにあたり、RX100シリーズのスペック確認と比較を行います。

RX100M5A 買ってしまいました

・・・と調べ始めて早々、リサイクルショップで買ってしまいました。
RX100M5A 49,900円(税込54,890円)箱なし、メモリーカードなし、傷ありです。
(価格は参考にはなりません。浮かれて話しているだけです、ごめん)
そもそも初代機もかなり安く買っています。RX100初代の発売当初は67,000円位でしたが、買ったのはM2だかM3が出た後、かなり値頃感が出てから買ったのです。
どちらもリーズナブルに手に入って嬉しい。
ちなみにこの2機種、ちょっと見は同じです。同じところに置いてあって、一度間違って持って出かけた事がありました。この時はSDカードが入ってなくて使えませんでした。
反省して、SDカードを購入(どんな反省の仕方だか)。
2度目の(間違って持っていった)時は、初代機で写真を撮れました。
初代機はAFが遅くて甘いです。(間違って持っていくな、という話ではあるのですが)

主な使用場所 – RX100M5Aの撮影見本

R(アール、この記事を書いている人)はYahooニュース エキスパートの地域ライターもやってます。
写真はIPhone13とRX100M5Aで撮ったものを使用。
yahooニュース エキスパートの地域ライター「あいづ くらし」
IPhone13は4:3、RX100M5Aは3:2と縦横比が異なるので、若干横長に見えるのがRX100M5Aで撮ったものになります。
ちなみに、iPhone13はiPhone15が出てからiPhone11から機種替えしました。iPhone13 Proにしたかったものの、ぐずぐずしているうちにiPhone13 Proは欠品となってしまいiPhone13使用となりました。

Cyber-shot(サイバーショット) RX100シリーズ

Cyber-shot(サイバーショット)は、SONYのレンズ一体型のカメラに付けられたシリーズ名。
RX100シリーズは、1.0型のイメージセンサーを搭載したモデル名。
正式名称は、DSC-RX100、DSC-RX100M2、DSC-RX100M3・・・
となっていて、サイバーショットシリーズを示す「DSC-」がつきます。
センサーサイズの大きさ比較(SONYサイト)

RX100 初代 2012年6月15日発売、各シリーズの発売時期

RX100M2発売後も、RX100(初代)は併売されていました。
現在も(2023年8月)SONYストアで、M3、M5A、M7が発売中です。
リンクは、SONYの公式ページへのリンクです、生産完了品も含みます。
参考価格は2024.3.6価格.com調べ最安値。

機種名発売開始参考価格
RX1002012年
RX100M22013年
RX100M32014年78,800
RX100M42015年
RX100M52016年
RX100M5A2018年7月110,120
RX100M62018年6月
RX100M72019年151,100
RX100シリーズ 発売時期

発売時期で変わっているのが、RX100M5A。
シリーズ最新機種であるRX100M6が発売された後に発売となりました。
RX100M5Aは、望遠側を伸ばしたM6に対して、光学系をそのままに画像処理エンジンやAF性能を強化しています。
各機種、中古品の流通もあるようです。
中古品(特に安いもの)には、外観以上の問題があることもあります。
RX100のようにレンズ一体型のものでセンサーにゴミが付着していたりすると、取り除くことが困難です。(実際にそんな事があるのかどうかわかりません。レンズ交換式にはあることで、レンズを外してエアーすると取れるけど、と思っただけ。一体型はそもそもゴミは入らないと思いますが・・・)

質量(CIPA準拠)、重さ(重量)

RX100(初代)を使っていたからか、RX100M5Aはずっしりと重く感じます。
一覧で見ると徐々に重くなっていて、中でもRX100(初代)はとても軽い。

機種名バッテリ、メモリ含む
RX100240g
RX100M2281g
RX100M3290g
RX100M4298g
RX100M5299g
RX100M5A299g
RX100M6301g
RX100M7302g
RX100シリーズ 発売時期

焦点距離と絞り(F値) レンズ

焦点距離と絞りの関係は、初代RX100やRX100M2で言えば、
28mmの時、F1.8
100mmの時、F4.9
になります。
広角側で(レンズは)明るく、望遠側で暗くなります。

機種名焦点距離絞り
RX10028-100mmF1.8-4.9
RX100M228-100mmF1.8-4.9
RX100M324-70mmF1.8-2.8
RX100M424-70mmF1.8-2.8
RX100M524-70mmF1.8-2.8
RX100M5A24-70mmF1.8-2.8
RX100M624-200mmF2.8-4.5
RX100M724-200mmF2.8-4.5
RX100シリーズ 焦点距離と絞り(F値)

RX100M6、M7が200mmと望遠までカバーして、万能型になっています。
M6やM7の焦点距離100mm付近で見れば、初代やM2比較より、かなり明るいレンズになっています。
RX100M3〜M5Aまでは、焦点距離全域で明るいレンズが魅力です。

焦点距離 広角側、望遠側

一般的に、35mm換算*1の画角が人間の視野に近いとされます。
値が小さくなるとより広い範囲を写せます(広角)。
値が大きくなると、遠くのものを近づいたように大きく写せます(望遠)。
焦点距離が300mm位あると、陸上トラックの観客席から、反対側にいる自分の子供を写せます。

35mm換算*1:一眼カメラの場合、35mmフィルム(24mm×36mm)に合わせて作られています。レンズもこの規格に合わせられています。この場合、レンズの35mmは35mmで合っていますが、センサーの小さいAPS-C規格になると、1.5倍の焦点距離となります。
APS-Cカメラは24mm位のレンズで35mm換算となるのです。
広角側にはキツいのですが、望遠側も同様で、200mmのレンズなら300mmと同じ望遠になります。

絞り(F値) レンズの明るさ

絞り(F値)は、レンズを通った明るさのことです*1
絞り(F値)は変更できますが、レンズの持つ明るさ以上には設定できません。
焦点距離が100mmのレンズが、F4.9とあれば、F4.9よりは小さくはできないということです。
変更できるのはF値を大きくすることはできます。

*1:レンズの中に羽(絞り羽根)があって、それを開いたり閉じたりすることで入ってくる光の量を調整します。仕様としてのF値は、開放時(羽を開く)の明るさを示しています。
光の量を調節することで、以下のようになります。
焦点距離が同じの時、
F値が小さいと、ピントの合う範囲が狭くなります。(被写界深度が浅い)
->ポートレートなどで、人の前後がボヤけているのは、被写界深度が浅いからです。
F値が大きいと、ピントの合う範囲が広くなります。(被写界深度が深い)
->風景写真で手前から遠くまでピントが合っているのは被写界深度が深いからです。

F値は基準値と呼ばれ、各メーカーが同じ式から割り出します(焦点距離を有効口径で割った値)。
ex.望遠レンズが暗いのは焦点距離が長いから。
ex.絞りを絞ると有効口径が小さくなるので暗くなる。
ex.値段の高いレンズは焦点距離が短くなるように精度良く加工&有効口径が大きくなるようにされるから。

撮像素子

機種名撮像素子
RX1001.0型CMOSセンサー
RX100M21.0型裏面照射型CMOSセンサー
RX100M3
RX100M41.0型積層型CMOSセンサー
(Exmor RS CMOSセンサー)
RX100M5
RX100M5A
RX100M6
RX100M7
RX100シリーズ 撮像素子

1.0型裏面照射型CMOSセンサー

裏面照射型CMOSイメージセンサーとは、それまでの表面照射型CMOSイメージセンサーと異なり、フォトダイオード(受光面)の直下に配線層があるイメージセンサ―。
配線により入射光が散乱されず、高感度になります。
ただし、その構造や工程に起因したノイズも増えると言われますが、各種の課題をクリアし、RX100比で約1段分のノイズ改善を実現。夜景や室内など高感度撮影時のノイズを低減しています。
1段分のノイズ低減とは、ISO6400で撮った写真が初代のRX100のISO3200相当のノイズで済むという話です。

1.0型積層型CMOSセンサー

RX100M4から採用。
メモリー一体型になって、M3との比較で5倍以上のデータ読み出し速度を実現。
動きの早い被写体で、データ読み出しの遅延から歪みが発生していたのが大幅に低減。
最高シャッタースピードが、M3までの1/2000秒から、1/32000秒と大幅に向上。
スローモーション動画も撮れるようになりました。

最高シャッタースピード

機種名最高シャッタースピード
RX1001/2000秒
RX100M2
RX100M3
RX100M41/32000秒
RX100M5
RX100M5A
RX100M6
RX100M7
RX100シリーズ 最高シャッタースピード

RX100 初代

2012年発売。
1.0型2020万画素のイメージセンサーながら、小型。今にして思えば軽量です。
28mm~100mm(35mm判換算)F1.8-4.9レンズで、広角側の明るさや焦点距離の使い易さから高級コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)として注目されました。

レンズ一体型ですが、一眼カメラと同様の操作が可能。マニュアルでの撮影も楽しめて、これから本格的にカメラを始めよう(学ぼう)という人にも入門機として今でも使えるものです。
(今でも手に入るのであれば、抜群のコストパフォーマンス)

RX100M2

2013年発売。
レンズ部は初代と同じながら、イメージセンサー(撮像素子)が1.0型裏面照射型CMOSセンサーにグレードアップ。
裏面照射型CMOSセンサーは、RX100(初代)のイメージセンサーと異なり、受光部の上に回路がないため、受光面積が広く取れる事で高感度になります。
暗部で約1段分のノイズ改善がされて、夜にも強いカメラとなりました。
ISO 160-12800(RX100M2) <- ISO125-6400(RX100)
また、WiFiやNFCによる通信機能がつきました。
液晶ディスプレイは、下方向に約45度、上方向には約180度まで引き出せるようになり、ローアングルからの撮影に便利になりました。
シリーズ中、唯一マルチインターフェースシューを搭載。
電子ビューファインダーや光量の大きな外部フラッシュ、ステレオマイクなどが装着できます。
<- 他のシリーズ(モデル)では、内蔵フラッシュになります。無いよりはマシな程度のフラッシュで自分は滅多に使いません。マルチインターフェースシューにして、内蔵フラッシュと同程度のミニフラッシュが付いているような仕様にしてもらった方が嬉しい。

RX100M3

2014年5月30日発売。
焦点距離は変更されて、広角側に寄りました。

RX100M228-100mmF1.8-4.9
RX100M324-70mmF1.8-2.8
焦点距離とF値

初代(RX100M1)の70mmは約F4.0でしたので、かなり明るいレンズになっています。
ポップアップ式のファインダーがつきました。
液晶が反射して見にくい時にも、ファインダーなら、しっかりと被写体を見て撮影ができます。
液晶ディスプレイは、下方向に約45度、上方向には約180度まで引き出せるようになり、自撮り撮影にも使えるようになりました。
イメージセンサーはRX100M2と同じ、1.0型裏面照射型CMOSセンサー。

光学系は素晴らしく。
写真撮影メインで、通常のロケーションであればRX100M5Aと同等の撮影結果が期待できます。
(RX100M5Aと同等のレンズなので、同じような露出、シャッタースピードで写真が狙える。AFスピード、精度等、光学系以外に差がある)

RX100M4

4K動画が撮れるようになりました。

スローモーション撮影

最大960fps(1秒間に960枚)のスーパースローモーション撮影が可能。
画質優先モード時は2秒間のできごとを960fpsで24p記録した場合、40倍のスローモーション動画で再生時間は約80秒。

RX100M5

AF

撮像エリアの約65%の領域に、315点の像面位相差AFセンサーを配置。
AF方式は、位相差AFとコントラストAFを併用するハイブリッドAF。
小さな被写体や動く被写体に、0.05秒の高速で精度よくピントを合わせます。
初代(RX100)と使い比べると、AFの精度やスピードには歴然の差があります。

高速連写

高速、高精度なAFで連続150枚まで連写が可能。
連写速度は秒間24コマ。

高解像4K動画

4k動画に必要な画素数(ピクセル数)は、3,840×2,160で約8M(8,294,400)です。
RX100M5は、14M(5472×2525 *1)の画素データから8Mの動画を作っているので、モアレやジャギーの少ない解像感の高い画質となります。画素からの高速読み出しと、高速な画像処理エンジン(BIONZ X)によるものです。

*1:14Mから推測。横の画素数は最大5,472。3,840×2,160の縦横比で計算して約2,525とした。当たらずとも近い数字と思う。

スーパースローモーション

最大960fps(1秒間に960枚)のスーパースローモーション撮影が可能なのは、RX100M4と同じながら、撮影時間が2倍になりました。
2倍?って思ったのですが、撮影時間は、撮影フレームレートや、記録フォーマットで異なることから具体的な数字が出ていないようです(その他にも撮影時間を左右する要素があるのかもしれませんが、詳細不明)。
画質優先モードの時、960fpsで24p記録した場合、約4秒間の撮影時間です(やってみた)。
多分、バッファがいっぱいになると終了する感じ。
再生は約160秒。

RX100M5A

RX100M5は、2016年11月発売。
RX100M5Aは、2018年7月3日発売。
2018年6月22日にRX100M6が発売になっています。
RX100M5AはRX100M6の発売後、RX100M5の光学系スペックのまま、RX100M6相当の画像処理エンジンに中身を換えたモデル。

RX100M5AとRX100M5との違い

RX100M5とは外観ほぼ同じ。
M5の背面ダイヤルの下に露出補正マークとマイフォトスタイルマークがあるのに対して、M5Aは露出補正マークのみ。マークが2つあるとM5でマークが一つならM5Aです。
M5と比べて、M5Aは画像処理エンジン(BIONZ X)が約1.8倍の能力向上型になっていて、それに伴う各種性能がアップ。

高速連写

バッファーメモリーの大容量化などで、233枚まで連写が可能。
(RX100M5は150枚)
連写速度は秒間24コマでRX100M5から変わらず。

RX100M7

RX100M7G

SONYの製品ページで見ていると「RX100M7G」という記載も見受けられますが、これは「RX100M7」+「シューティンググリップ」のキット製品の型番です。
本体のRX100M7に変わりはありません。

何を買うか、買わないか

初代(RX100)を使っていた(不具合はあるが、カメラとしては使える)ので、暗所のノイズ低減と広角側欲しさにM5Aを買いました。
候補で考えていたのは、SONYのブイログカメラ。
レンズ一体型の「VLOGCAM ZV-1 II」や、レンズ交換式の「VLOGCAM ZV-E10
レンズ一体型の「VLOGCAM ZV-1 II」は、
18mm-50mm(F1.8 – F4.0)
1.0型 Exmor RS CMOSセンサー(RX100M4以降と同じ)
と焦点距離の短さと明るさ(50mmでF4.0は暗いように思うのだけど)、値段で考えてしまいました。

レンズ交換式の「VLOGCAM ZV-E10」は、
APS-Cサイズ Exmor CMOSセンサーとイメージセンサーが大きく、レンズ交換で焦点距離や明るさは自由度が高くなります。
レンズキットが意外とリーズナブルに感じました。
ただ使用用途として、「あまり目立たずに写真を撮りたい」ということもあり&すごく安かったので今回はRX100M5Aになりました。(用途、Yahooニュース エキスパート用の写真撮り)

使う人によっては、望遠が欲しい、動画も撮りたいとなれば、必ずしもM5Aは最適ではありません。
VLOGCAMやRX100M7は手ぶれ補正が強力です。

何を買うか買わないかは、用途を見定めて決まります。
「これから初める」という人には、RX100M3がお勧めです。安いので止める時もダメージが少ない。
もし物があるなら、初代機は「超お勧め」。少なくとも同値段のイメージセンサーの小さい他機種よりは楽しめる筈です。

公式サイト

RX100 ユーザーズガイド
RX100M5A マニュアル(ヘルプガイド(Web取扱説明書))

自分に必要なリンクから貼ってます。おいおい増やします。

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