2024年 自作PC 購入考察
全体の購入考察をPC自作 (DIY) 2024年パーツ計画でしてますが、プロセッサー(CPU)購入考察が冗長で長くなってきた&これからも長くなりそうなので、こちらに分けました。
プロセッサーの検討
Intel は次期プロセッサー(Meteor Lake*1)から、「Core i」ブランドを廃止。
「Core Ultra(*2)」と「Core(*3)」になります。
Meteor LakeからNPUが搭載されています。
PC用ではソケットがLGA1700からLGA1851に変わるのも大きな変更点。
ソケットLGA1700は第14世代 CORE iが最終CPUになります。
現在の聞く話では、次期Windows12は40TOPS(NPU性能)が推奨される噂ですが、第14世代(Raptor Lake Refresh)ではどうやっても届きません。
*1:Meteor LakeはノートPC用で、2023年12月から発表
*2:当初はMeteor Lake以降(PC用はArrow Lake)
*3:当初はMeteor Lakeより前のもの
AMDはRyzen 8000GでNPU内蔵を開始、デスクトップ用CPUとしてはIntelに先行しています。
また、次期プロセッサーで更なる能力向上が図られる見通しなのはIntelと同じ。
そんな事もあって、IntelやAMDの次期デスクトップ用プロセッサー(2024年後半以降)に興味が移っていて、待ちたい気もあるのですが、現在、検討しているのは連れのPCのリプレース。
今回はリプレースするにしても安く済ませたい(毎回そうなんですけど)気持ちが大きい。
参考価格は、2024.3.14の価格.com値段。
Ryzen 7 8700GのGPU性能はGTX1650相当とされてますが、GTX1650のグラフィックボードは2万円程。
Ryzen 5 5700X + GTX1650だとRyzen 7 8700Gより約1万円安く済みます。メモリがDDR4になりますしNPUも無くなりますが、メモリがフルにアプリで使えます。
Ryzen 7 8600Gに対してならコア数で2増し、スレッド数で4増しです。
2024.2.8 AMDプロセッサーで検討。次点で、Core i5 13500でした。
Ryzen 5 5700Xがコストパフォーマンスで一番な気がしてました(マザーボード、メモリ込み)。
参考価格 | P | E | T | |
Ryzen 7 8700G | 51,380 | 8 | – | 16 |
Ryzen 5 8600G | 35,460 | 6 | – | 12 |
Ryzen 7 5700X3D | 37,770 | 8 | – | 16 |
Core i5 14500 | 37,980 | 6 | 8 | 20 |
Ryzen 7 7700 | 45,870 | 8 | – | 16 |
Ryzen 5 7600 | 29,800 | 6 | – | 12 |
Ryzen 5 5700X | 23,979 | 8 | – | 16 |
Ryzen 5 5600 | 16,830 | 6 | – | 12 |
ここのリストでは、Ryzen 5000シリーズ以外はGPU内蔵、GPUを後から買うことができます。
下の2つ(Ryzen 5000シリーズ)は、最初にGPUも別途購入。
価格的に注目しているのが、
Ryzen 7 5700X3D か Core i5 14500
Ryzen 5700X3DはDDR4メモリながら、L3キャッシュが96MBもあります。
Core i5 14500は20スレッドで、L1キャッシュがトータル1248KBもあります。
2024.3.14 購入検討リストにRyzen 7 5700X3Dを追加。
2024.2.27 Core i5 14500の価格が下がったので、Core i5 13500と入れ替え(ほぼ同じ値段になっています)。
Core i5 14500以外のIntelプロセッサー
購入検討のリストに、IntelプロセッサーがCore i5 14500しかない理由。
日本で発売されているCore i5 14500の上位には、
Core i5 14600K(GPU内蔵)
Core i5 14600KF(GPU無し)
があります。
PBPは125Wとなり動作周波数は高く、L2キャッシュも多い(11.5MB->20MB)のですが、その分だけ価格も高く、同価格帯で考えるならRyzen 7 7700の方を選択します(予算だけで言えば、5,000円ほど安くなる)。
下位のCore i5 14400は、L2キャッシュが11.5MBが9.5MB(減少はEコア分)、Eコアが8コアから4コアとなり、プロセッサーとしてバランスは悪くないのですが、Core i5 14500とスペックの違いほど価格差がありません。
Core i5 14400は安いのですが、コストパフォーマンスではCore i5 14500が上で、選ぶならCore i5 14500という状況です。
パフォーマンス
ベンチマークしても同じような(似たような)傾向と思います。
P | E | 合計 | |
Ryzen 7 8700G | 4.2GHz:8 | – | 33.6 |
Ryzen 5 8600G | 4.3GHz:6 | – | 25.8 |
Ryzen 7 5700X3D | 3.0GHz:8 | – | 24.0 |
Core i5 14500 | 2.6GHz:6 | 1.9GHz:8 | 30.8 |
Ryzen 7 7700 | 3.8GHz:8 | – | 30.4 |
Ryzen 5 7600 | 3.8GHz:6 | – | 22.8 |
Ryzen 5 5700X | 3.4GHz:8 | – | 27.2 |
Ryzen 5 5600 | 3.5GHz:6 | – | 21 |
基本動作周波です。:の後ろはコア数。
合計は、基本動作周波数 x コア数。
実行サイクルの目安(総実行サイクル数)になるので、プロセッサーとしてのスコアの指標にはなります。
1GHzは10億サイクルなので、30GHzは300億サイクルに達します。
アーキテクチャやキャッシュ量が異なるので、あくまで目安。
指標として使えるIPC(サイクルあたりの命令実行数)があれば、もっと厳密な指標になりますが、傾向は同じと思います(多分)。
写真のPCはAcerとゲートウエイ。
AcerはPentium Pro 150MHz機(多分)。
Pentium Proの200MHz機は高かった・・・1GHzって何よ。
P | E | 合計 | |
Ryzen 7 8700G | 5.1GHz:8 | – | 40.8 |
Ryzen 5 8600G | 5.0GHz:6 | – | 30.0 |
Ryzen 7 5700X3D | 4.1GHz:8 | – | 32.8 |
Core i5 14500 | 5.0GHz:6 | 3.7GHz:8 | 59.6 |
Ryzen 7 7700 | 5.3GHz:8 | – | 42.4 |
Ryzen 5 7600 | 5.1GHz:6 | – | 30.6 |
Ryzen 5 5700X | 4.6GHz:8 | – | 36.8 |
Ryzen 5 5600 | 4.4GHz:6 | – | 26.4 |
全てのコアが最大動作周波数で動作した時のスコア合計では、コア数の多いCore i5 14500がずば抜けています。
Eコアの3.7GHzで8コア動作っていけている気がする(キャッシュがもっとあればね)。
複数のプロセッサーが100%で動作するような環境(アプリ)での指標。
電源、マザーボードの安定性、冷却もしっかりしていなければなりません。
L1 | L2 | L3 | |
Ryzen 7 8700G | ? | 8MB | 16MB |
Ryzen 5 8600G | ? | 6MB | 16MB |
Ryzen 7 5700X3D | 512KB | 4MB | 96MB |
Core i5 14500 | 1248KB | 11.5MB | 24MB |
Ryzen 7 7700 | 512KB | 8MB | 32MB |
Ryzen 5 7600 | 384KB | 6MB | 32MB |
Ryzen 5 5700X | 512KB | 4MB | 16MB |
Ryzen 5 5600 | 384KB | 3MB | 16MB |
Core i5 14500のL1キャッシュ
Pコア(80KB/コア ) 480KB
L1 Instruction Cache: 6 x 32 KB
L1 Data Cache: 6 x 48 KB
Eコア(96KB/コア) 768KB
L1 Instruction Cache: 8 x 64 KB
L1 Data Cache: 8 x 32 KB
トータル1,248KB
L2キャッシュ容量は、
Pコア6*1.25=7.5MB
Eコア2クラスタ*2MB=4MB
7.5MB + 4MB = 11.5MB
今後の予定
2024年のPCパーツ購入までダラダラと書いて、最後に整理・まとめに入る予定。
補足資料
インテル 第14世代 CORE i プロセッサー(CPU) ラインナップ
AMD APU Ryzen 8000Gシリーズ ラインナップ
AMD Ryzen 7000 プロセッサー(CPU) ラインナップ
AMD Ryzen 5000 プロセッサー(CPU) ラインナップ
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