写真はRyzen 5 8500G。
AMD公式にRyzen 9000シリーズのページが追加されましたので、各ページからスペックを拾ってスペックごとにまとめました。
型番へのリンクはAMD公式の該当ページ。
AMD Ryzen(ライゼン) 9000シリーズ デスクトップ プロセッサー
Ryzen 9000シリーズを待つべきか否かで迷った挙句、自分はRyzen 5 8500Gを購入しました。
迷った要因は、NPUが搭載されてくるのでは無いかと考えていたからなのですが、価格も高いだろうと見切りをつけました。
実際、ノート向けはNPUが搭載されてきていますが、デスクトップのRyzen 9000シリーズはNPU見送り。聞こえてくるスペックは悩ましい(羨ましい)のですが、所詮、予算オーバーになるだろうし、結果オーライです。
Ryzen 9000シリーズはデスクトップ用CPU。
Ryzen 7000シリーズからの大きな変化は、
・TSMC 4nm FinFET <- TSMC 5nm FinFET
・Zen5 <- Zen4
となります。
本サイトでは、Ryzen8000シリーズとRyzen 7000シリーズは、iGPUとNPU、レーン数の相違がありますがアーキテクチャ的には同一グループとして扱っています。
Zen5
マイクロアーキテクチャがZen4からZen5になりました。
Zen(ゼン)って何?美味しいの?(お約束言葉)。
ざっくり言えば、製造プロセスが更新される時にCPUコアの設計が刷新されますが、その動作のアーキテクチャ名称(マイクロアーキテクチャ)です。製造プロセス用のコード名称もあって、それも混乱のもと。
Zen5はZen4よりIPCで平均16%の向上。
IPCは1サイクルあたりにCPUが処理できる命令数で、他のマイクロアーキテクチャとの比較はあまり意味がないのですが、Zenというマイクロアーキテクチャがどれくらい向上したかの指標になります。
Zen5のフロントエンドの強化点について、keep the beast fed(猛獣に餌を与え続ける)とAMDはコメントしたらしい。
実行ユニットにひたすら命令やデータを与え続けるようにフロントエンドを凄まじく強化。
AMDは幾つかの重要なユニットではスループットを2倍にしたとアピール。
拡張・改良が全面的に行われている様子。
AMD Ryzen 9000シリーズ 価格
発売前なので価格は不明。
発売されたら追記します。
コア数、スレッド数、基本クロック、最大ブーストクロック
コア数 | スレッド数 | 基本(ベース) | 最大 | |
Ryzen 9 9950X | 16 | 32 | 4.3GHz | 5.7GHz |
Ryzen 9 9900X | 12 | 24 | 4.4GHz | 5.6GHz |
Ryzen 7 9700X | 8 | 16 | 3.8GHz | 5.5GHz |
Ryzen 5 9600X | 6 | 12 | 3.9GHz | 5.4GHz |
全てZen5コア。
L1キャッシュ、L2キャッシュ、L3キャッシュ、TDP – 仕様(スペック)
L1 | L2 | L3 | TDP | |
Ryzen 9 9950X | 1280KB | 16MB | 64MB | 170W |
Ryzen 9 9900X | 960KB | 12MB | 64MB | 120W |
Ryzen 7 9700X | 640KB | 8MB | 32MB | 65W |
Ryzen 5 9600X | 480KB | 6MB | 32MB | 65W |
L1 | コア数 | 1コアあたり | |
Ryzen 9 9950X | 1280KB | 16 | 80KB |
Ryzen 9 9900X | 960KB | 12 | 80KB |
Ryzen 7 9700X | 640KB | 8 | 80KB |
Ryzen 5 9600X | 480KB | 6 | 80KB |
データキャッシュ48KB
プログラムキャッシュ32KBの合計80KB
L1データキャッシュがZen4の32KBからZen5で48KBになった。
CPUクーラー
サーマル ソリューション (PIB)はついていません。
内蔵グラフィックス、GPUコア数、GPU周波数 – 仕様(スペック)
iGPU | コア数 | 周波数 | |
Ryzen 9 9950X | AMD Radeon™ Graphics | 2 | 2200MHz |
Ryzen 9 9900X | AMD Radeon™ Graphics | 2 | 2200MHz |
Ryzen 7 9700X | AMD Radeon™ Graphics | 2 | 2200MHz |
Ryzen 5 9600X | AMD Radeon™ Graphics | 2 | 2200MHz |
Ryzen 8000シリーズ、AMD Radeon 7xxM:AMD Ryzen™ Processors(RDNA 3)
Ryzen 7000シリーズ、AMD Radeon Graphics(RDNA 2)
Ryzen 5000シリーズ、Radeon Vega
IODに内蔵されるiGPUです。多分、名称からするとRyzen 7000シリーズと同じもの?
Connectivity USB
ポート数 | 転送速度(最大) | 転送速度(最大) | |
USB 3.2 | 4 | 10Gbps | 1250MB/s |
USB 2.0 | 1 | 480Mbps | 60MB/s |
USBについては、全製品同じ。
Ryzen 8000シリーズではUSB4のポートがあったのですが、無くなっています。
USB4(USB 40Gbps)はマザーボード側(チップセット)の対応次第となります。
Connectivity PCI Express
Version | レーン数 | |
Ryzen 9 9950X | PCIe® 5.0 | 28 / 24 |
Ryzen 9 9900X | PCIe® 5.0 | 28 / 24 |
Ryzen 7 9700X | PCIe® 5.0 | 28 / 24 |
Ryzen 5 9600X | PCIe® 5.0 | 28 / 24 |
レーン数:Total/Usable
リッチ、たっぷり。
組み合わせるチップセット、マザーボードについて
ソケット AM5対応チップセット。
対応チップセットは、A620 , X670E , X670 , B650E , B650 , X870E , X870です。
チップセット800シリーズ
AMD ソケットAM5とは チップセット800シリーズ(X870E,X870,B850,B840)製品ラインナップ比較、機能
チップセット600シリーズ
AMD ソケットAM5とは チップセット600シリーズ(X670E,X670,B650E,B650,A620)製品ラインナップ比較、機能
AMD CPU Ryzen (ライゼン)とは
AMDの現行CPU(2024年)はRyzen(ライゼン)と呼ばれるシリーズで展開されています。
マイクロアーキテクチャのZenが発表されたのが2016年、生産開始が2017年。
製造プロセスでは6世代が過ぎました。(Ryzen 8000Gシリーズまで)
以下にRyzenの歴史と現在をまとめました。
AMD CPU Ryzen (ライゼン)とは
ソケットAM5 デスクトップ CPU プロセッサー
AMD Ryzen 8000シリーズとAMD Ryzen 7000シリーズはZen4です。
ソケットAM5でAMD Ryzen 9000シリーズと互換性があります。
AMD Ryzen 8000シリーズ
AMD APU Ryzen 8000Gシリーズ特徴・ラインナップ比較一覧、違い(ソケット AM5)
AMD Ryzen 7000シリーズ
AMD Ryzen 7000(ソケット AM5 CPU) プロセッサー ラインナップ 比較 相違・特徴
ソケットAM4 デスクトップ CPU プロセッサー
ソケットAM5以前の仕様ですがプロセッサーの新規投入も計画されています。
(Ryzen 5000XTシリーズが9000シリーズと同時期に発売になります)
ソケットAM4はソケットAM5とは非互換です。
ソケットAM4用のマザーボードになります。
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