写真はヒートシンクに隠れて見えませんがA620、B650の下位グレード。
チップセット600シリーズ AMD ソケットAM5
チップセット600シリーズの詳細は特徴やラインナップ 比較一覧を見ていただくとして、ここでは「X670」と「B650」にフォーカスして比較して違いをあげます。
どちらも「E」の付かないチップセット。
チップセット600シリーズのメインチップは「Promontory21(PROM21)」。
B650はPromontory21を1つ使って作られた基本となるチップセット。
X670はPromontory21を2つ、デイジーチェーン(数珠繋ぎで接続)で繋いで機能が拡張されています。
X670 or B650
X670EやB650EはPCIe 5.0に対応。
X670やB650はグラフィックスがPCIe 4.0対応(PCIe 5.0に非対応)
その上で、X670とB650の違いを見ていきます。
グラフィックス | NVMe | |
X670 | PCIe®4.0 1×16/ 2×8 | PCIe®5.0 1×4 |
B650 | PCIe®4.0 1×16/ 2×8 | PCIe®4.0 1×4 *1 |
最大の違いは、
NVMe(m.2ストレージ)接続レーンが、
X670はPCIe 5.0で、B650はPCIe 4.0です。
PCIe5.0のm2(NVMe)ストレージを購入予定の方はX670。
PCIe4.0のm2(NVMe)ストレージで十分と考える方は、B650。
グラフィックスはどちらもPCIe4.0仕様。
グラフィックス帯域 | NVMe帯域 | |
X670 | 256Gbps x1 or 128Gbps x2 | 128Gbps(16000MB/s) x1 |
B650 | 256Gbps x1 or 128Gbps x2 | 64Gbps(8000MB/s) x1 |
PCIe 5.0とPCIe 4.0の帯域比較では倍のスペック。
ただし、キャッシュやメモリにプログラムやデータがあればストレージにアクセスしませんから、昨今の大きめなキャッシュやメモリからそれほど体感に違いは無い・・・という人もいます。
現状、PCIe 5.0でフルスペックが出せるNVMe(m.2)ストレージもありません。
ゲームのロード時間に差が出るとも聞きますが、ゲームをやらないのでわかりません。
レーン合計/PCIe® 5.0 (最大) | |
X670 | 44/8 |
B650 | 36/0 |
PCIe 5.0のレーン数。
マザーボードにも影響のありそうなスペックの相違。
PCIe 4.0 レーン数 | USB 5Gbps | USB 10Gbps | USB 20Gbps | SATA ポート | |
X670 | 12 | 2 | 12 | 2 | 8 |
B650 | 8 | 1 | 6 | 1 | 4 |
メインチップ(Promontory21)が2つのX670が、接続ポートはずっと多い構成。
この表のPCIe 4.0レーン数は、チップセットから外部に出ているレーン数(CPU接続レーン数ではない)。
CPU | DDR5 メモリ | |
X670 | はい | はい |
B650 | はい | はい |
A620がCPUオーバークロックが出来ないというだけで、他のチップは一律でオーバークロックに対してはOK。
チップセットの違いは以上ですが、マザーボードの実装でスペックは決まります。
NVMe(m.2ストレージ)接続レーンのPCIe 5.0を魅力と思えば、X670(もしくはX670E)。
まだまだ、もしくは、NVMe(m.2ストレージ)接続レーンはPCIe 4.0で良いと思えば、B650。
コネクタがたんと欲しいという方はX670(X670E)。
コメント